一生美容に恋する

ひと雫の情熱 6

(“ひと雫の情熱 5話”続き)

斯くして、美容業界が動き出すのだが、その動きが、まさか私まで含んだ動きになろうとは、この時、微塵も想像していなかった。

その日、護国寺に立っていた。

日頃の感謝と、これからの平和。

そんな想いで参拝した気がする。

ただ、この日は、参拝が主ではなく、美容業界への希望者が減少することを懸念し、業界の第2次ブームを巻き起こして、その裾野を広げようという新たな業界の取り組みを始める決起集会に招かれたのだ。

今から約

“8年前”

の話だから驚きだ。

しかも、その動きを地方から起こそうという。

その場に、教育関係者ではただひとり招かれたのだ。

この活動の軸は、あのカリスマブームを作り出した某有名番組の仕掛け人だとされる人物。

そこに、群馬、栃木の代表として各県を取りまとめていた人物が、業界をこよなく愛すふたりの代表取締役だった。

各地方より決起集会に参加した美容師は、某有名出版社の最上階に設けられた会場を埋め尽くしていた。

“これが美容師達の行動力と熱”

またもや、そう感じた瞬間であった。

もちろん、この会場には美容師だけではなく、テレビ局、出版業界、大企業の幹部なども関係者やスポンサーとして参加していた。

ちなみに、この後、実際に全国放送で美容関係の番組が毎週放映される。

この番組では、地方の美容室や美容師が取り上げられたほか、都内有名サロンの技術なども発信された。

“なるほど、美容の素晴らしさを伝えて業界の価値を上げ、その裾野を広げようと尽力している行動派の美容師達がたくさんいる”

やはり、まだまだこの業界には大きな可能性がある。

そう思えた。

“ならば、その業界を、今後ささえ繋ぐ子供達の教育は急務”

“今後の業界に必要な人材とはどのような人材か?”

自身への新たなる問いが生まれた瞬間でもあった。

そして、このめまぐるしく変わっていく業界の動向と業界人の先見性、行動力を目の当たりにした時、その解答は学校内にあるのではなく、業界のリーダーシップサロンにあり、という気づきも得たのである。

“教育は外側から内側へ”

つまりは、

“現場(サロン)から教育機関へ”

そもそも現場(サロン)ありきの職業なのだから当たり前かもしれないが、“うちの教育は最高だ“と本来評価していただくべき企業様の評価は度外視し、全ての責任を企業に押し付けている教育機関の関係者をたくさん見てきた。

そんな事もあり、この頃から、エリアを問わず、企業の大小も問わず企業訪問を重ね、企業トップとお会いして質問を繰り返し

“業界の動向”
“求める人材”

について様々な情報とご意見を頂戴した。

現在では業界の状況や、教育を始める位置も変わってしまい、新たに教育のための情報収集が必要にはなっているが、当時、様々なご意見をいただきながら出した解答は、やはり物事の

“捉え方”
“考え方”

を教育するというものであった。

そして、またその教育に対して自問自答の日々が続いてゆく。

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