一生美容に恋する

美容専門学校生が“あなたのお店を選択しない理由 第2話”

はじめに

 

日頃より、連載中のコラム“ひと雫の情熱”を応援いただき、誠に有難うございます。

今月は“ひと雫の情熱”の連載をお休みし、美容業界への情報発信をさせていただきます。

美容業界全体の活性化が急務となっておりますなか、私なりに考えましたところ、美容学校のいち教員として本校の事例などで、私が感じていることなどをご提供させていただこうという考えに至り、その第2回目としてこちらを掲載させていただきます。

 

こちらの記事に関しましては、私見が主な内容となっております。ご無礼ございましたら失礼いたします。

 

また、教育の質に関しましては、学校関係者に対し、企業様側からのさまざまなご意見もあるかと思いますが、今後も美容業界発展のため、また、子供たちの未来のために尽力して参りますので、今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

 

 

美容専門学校生が“あなたのお店を選択しない理由 第2話”
Open the Pandora. 〜封じ込められた災厄のなかに答えは存在する〜

〜第1話より〜

“本質”

それが、キーワードではないだろうか。

 

 

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いったい“本質”とは何なのか。辞書で引いてみる。

 

本質:①物事の根本的な性質、要素。②哲学で、存在するものの基底、本性をなすもの。③倫理学で、思惟の対象を定義する諸限定。

 

とある。

 

では、仕事の本質、働くことの本質とは何だろうか?

 

私が中学生に行う講義では、仕事の本質を

“傍を楽にする”と定義している。

つまりは、“人さまのお役に立つこと”が仕事の本質である。

そう考えると、仕事とは、それぞれの学びを活かし、自身の所属する業界や企業を軸に、お客様に貢献することで地域や国に貢献していくことなのだと気づく。

ということは、我々が所属する業界の仕事の本質は、

美容の技術や知識を用いて人々を綺麗に、そして、美しくし、勇気や希望、夢や自己肯定感を与え、地域を活性化して国に貢献すること、となる。

(ある時、私などが地域や国に貢献などと大それたことなど出来はしないと考えたこともあったが、よくよく考えてみれば、お客様ひとりに貢献することが、そもそも地域や国への貢献なのだ。)

 

だから、企業理念がここに付随する

“本質に基づく企業は永遠に繁栄する”

のが当然のことだと感じるのである。

そして、本質が貢献だとすれば、そこにスタッフの人間的成長はもちろん含まれているし、その成長があるからこそ社会貢献が可能となるのだと思う。

 

先日、参加させていただいた異業種のセミナーでは、

これからの企業の在り方
第一優先 社会性
第二優先 独自性
第三優先 経済性

と定義していた。

経済性を第一優先にしていた時代は終わる。

 

ただ、第一話でも記述した通り、問題なのは、これを理解している経営者の企業でも

Human Error ※
が起きているという現実なのだ。

※ 意図しない結果を生じる人間の行為。
※ スキル不足、スリップ、近道行動

 

それでは、昨年、今年の合同企業ガイダンスで実際に起きていたことをお話したいと思う。

 

とあるガイダンス会場。

本校学生のみに開放された時間。

参加は希望学生のみということもあり少数。

予測通り、説明を聞く学生0名のブースが出来上がる。

これは、様々な要因が考えられるので致し方ない。

しかし問題は、この後の“動き”にある。

“ゼロブース井戸端会議”

開始。

 

この瞬間、私は考える。

なぜ、この時間を利用して、

学生が多数参加しているブースの見学をしないのか?
ガイダンス業者に状況確認はしないのか?

そして、最も思うのは、なぜ、この時間を利用し

学校と学生、排出先情報のすべてを握っている

“我々(教員)に歩み寄って来ないのか?”

ということだ。

それぞれの企業スタッフは、引率の我々が

各ブースに、ご挨拶や名刺交換に行っていることにすら気がつかない。

多分、人材を確保するのが急務なのを承知でガイダンスには参加しているはず。

ならば、明らかな ”Human Error”ではなかろうか。

ブースに学生がいなくても、その時間にやれることはいくらでもある。

だが、実際に現場で目にする光景は、サロンスタッフ同士の井戸端会議なのだ。

以前、東京で行わせていただいた企業幹部様へのセミナーでも申し上げたのだが、この原因になっているものは、本質的部分の共有不足による重要度危機深度の違いなのかと思う。

つまり、

“大まかな状況はのみ込めているが、具体的なことはワカラナイ”

“そこまでは知る必要がない”と感じているということである。

具体的なことがわからないから、先のことも予測できない。
予測できないから行動しようなどと思うはずもない。

これは、そのサロンで働くスタッフ達と経営者の理念や考え方が共有されていない事の証明ではないだろうか。

 

ガイダンススタッフA:
ウチは全然来ません。惨敗ですよ。まぁ、仕方ない。アウェイだし。

ガイダンススタッフB:
ここの学校は初めてだからね。○○専門学校は良いよ。で、さぁ…。

時には、この会話の中に

“経営者”が混じっていることすらある。

私の隣で交わされる、現場スタッフ同士の会話。残念で仕方がない。

 

もしも、あなたが我々と同じ教員の立場ならば、

自社に、

”何としても社会貢献のための優秀なスタッフを入社させなければならない”

といったような信念や志を感じるだろうか?

私自身が、中高生に夢を与え、美容の素晴らしさを伝え、この業界の希望者を増やそうとする現役の教員兼リクルーターだからこそ、この悲しい現実に心を痛めるのである。

では、本質的な部分が共有、教育されているスタッフは、どのように動いているのだろうか。

 

① 事前に参加校の情報収集、および、情報共有をしている。
② そのエリアで、どのサロンのブースに学生が集まっているのかを確実に見ている。 ※ ターンごとに数値を記録している。
③ 他のサロンとのブース設置(レイアウト)の違いを探っている。
④ ガイダンス業者と情報交換をしている。
⑤ 引率教員と名刺交換、および、情報交換を行っている。

 

これは、その一部だが、井戸端会議とどれほどの違いがあるだろうか?これを、自発的に行えるスタッフが居るサロンは、絶対に営業中もそういった動きである事が想像できる。

そして、本質を理解しているからこそ、お客様へのさらなる貢献のために、より良い人材を自ら集める行動を起こすのだ。

我々、教員は、そういったサロンスタッフの姿を見て心を打たれるし、そういったスタッフが育っているサロンに、心血を注いで育てた可愛い学生達の美容人生をお任せしたいと感じ、お繋ぎしようと思うのだ。

“仕事の本質、経営理念、共有”

他社に遜色ない環境を持ちながら、なかなか人材の確保が上手くいかない企業様は、この3つのワードを軸に、今後のリクルーティング活動を行ってみるのは如何だろうか。

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