一生美容に恋する

ひと雫の情熱 1

 

「はじめに」

 

私は、栃木県の足利市という場所で

美容専門学校の教員をさせていただいております。

 

このたび、ご縁が御座いまして、

いち教員でありながら美容業界や

未来の美容業界を担う美容学校生について、

日頃、感じていることや想うことにつきまして

執筆させていただきます機会を頂戴いたしました。

 

諸先輩方がおられるにもかかわらず、

甚だ僭越ではございますが、

美容業界関係者の気づきになるものを

ひとつでもご提供、または、共有できればと感じた部分がございまして、

執筆のお話をお受けした次第でございます。

 

このような貴重な機会にお声掛けいただきましたこと、

日々、美容業界の発展のためにご尽力されております

このようなご縁をくださいました皆様に、先ずは御礼申し上げます。

 

 

 

「想い」

 

私が、教員関係の仕事に興味を持ったのは、

ちょうど美容師になってから8年目のことだった。

 

美容師としては役職も与えられ、プレッシャーもあったが、

いちばん楽しく仕事をしていた時期

(この頃、在籍店舗の過去の月間売り上げ記録を更新する)であったと思う。

 

学生時代は熱血などという言葉とはほとんど無縁で、

その当時、私の頭の中にあったのは、

常に何ものにも縛られずに自由でいたいという漠然とした人生への想いだった。

そんな私が、いっぱしに夢をもち、

熱血などと呼ばれるようになったのは、

美容という仕事に携わる方々の仕事に対する志の高さと、

人に対する情熱や愛が多大に影響している。

 

 

そんな私が、役職者としてサロンワークをこなす、

いつもと変わらない平穏なある日の出来事だった。

 

今でも頭から離れないあの表情と言葉。

 

「辞めます」。業界から去るという決意。

美容業界から去っていくと。

さらに続けて、「合わない」と。

 

私も、この業界にお世話になった当初、

幾度となく感じてきたこと。

けれど、その先に何があるのか、

どんな人達に出逢えるのかも良く知っているからこそ、

もちろん全力で引きとめた。

 

 

けれど、想いは届かない。

 

“その先を見せてあげたい”

“離職を止めたい”

 

そんな経験と想いを幾度かしたことが、

私の考えを自身の考えの枠の外側へ連れ出してくれた。

 

 

“その先”を感じさせたいのならば、

美容師になるその前に、それを感じられる土台を構築すれば良い。

 

“学校”。

 

これが、教育という仕事に興味を持ったきっかけだった。

 

 

美容業界からいただいた、

私の人生のターニングポイントとなった数々の学び、気づき、考え方。

それを学校という箱のなかで、

教育を通し子供たち、美容師のたまごたちに伝達すること。

 

 

“限界とは幻想”

 

可能性は誰にでも無限に与えられている。

そして、思考は必ず現実化する。

 

“止められるかもしれない”

 

自分自身の人生のミッションが確定した瞬間でもあった。

(つづく)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です